ベルリンハンブルク鉄道
プロイセンの首都とドイツ随一の港を結ぶ大動脈。ベルリンハンブルク鉄道会社によって建設が進められた。1842年に開業したハンブルク-ベルゲドルフ鉄道は、単なる部分開業と位置づけることが出来る。ベルリン-ハンブルク間の全通は1846年12月15日。
建設を進めたベルリンハンブルク鉄道会社の理事に、あのモルトケが名を連ねていた。参謀本部に所属していたモルトケが理事就任を要請されたという。1841年から4年間の在職だったので全通の時にはその職を辞していたが、それ以降のモルトケの経歴を考えるといわばエポックである。
このときの鉄道への濃厚な関与が、参謀総長としてのモルトケの発想の根幹を形成することになる。モルトケにとって軍隊の動員とはすなわち鉄道輸送の問題だというシンプルな公理に到達する。周囲に障壁がないというドイツの地理的弱点を克服するために、モルトケが用意した答えがまさに鉄道の高度利用であった。
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