ジーメンス
ウェルナー・フォン・ジーメンス(1816-1892)はドイツの発明家、実業家である。電気技術の広大な領域で現在もなお有用な数々の発明をした。1847年にそれら発明の事業化のために会社を起こす。ジーメンス・ウント・ハルスケ社の創業だ。ベルリン-フランクフルト間の電信設備をプロイセンから受注するなど、あっという間に欧州屈指の巨大企業に成長した同社のハプスブルク支社長が、ブラームスとも交流があったリヒャルト・フェリンガーである。
特筆すべきは1879年の電気機関車の開発だ。蓄電池式ではなく集電式により走行する電気機関車による遊覧運転がベルリンで行われた。商用運転はやはりベルリンで1881年に実現した。しばしばベルリンを訪れたブラームスが電気機関車を目撃した可能性は否定できない。
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