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2014年7月23日 (水)

3線の記憶

複線か複々線が馴染み深い日本では、3線の併走は少数派だ。先般のドイツ旅行で最初に泊まったレヴァークーゼンのホテルから、レヴァークーゼンミッテ駅が近かった。当然駅に出向いたが、それが何と3線だった。ドイツではこんなものかと思って気にも留めなかったのだが、最近はまっている「アイゼンバーンアトラス」で確認すると、3線になっているのは、レヴァークーゼンミッテ駅の前後だけで、両隣のバイヤーヴェルク駅とキュペルステーク駅は複々線になっている。

レヴァークーゼンミッテ駅は人口13万人を擁する同市の中核駅なのに、その周辺だけ複々線が途切れているのは、大変不思議だ。市の表玄関の駅がなんだか邪険にされている感じがする。

市の成り立ちを考えると少しは合点がゆく。そもそも同市は100万都市ケルンの北に位置するベッドタウンという側面がある。近郊鉄道のSバーンはそのケルンから伸びてくる。さらに同市は大製薬会社バイエルの企業城下町にもなっている。レヴァークーゼンミッテ駅の一つ手前の、バイエルヴェルク駅は文字通りバイエル工場の意味だ。

それにしても、「EISENBAHNATLAS」恐るべしだ。線路が3線か複々線か律儀に書き分けている。旅の記憶がまざまざとよみがえる。

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