ベルン行
音楽之友社刊行の「作曲家◎人と作品シリーズ」のブラームスは170ページに興味深い記述。スイス・トゥーンに滞在したブラームスがときどきベルンのヴィトマンを鉄道に乗って訪ねたと書かれている。
ベルンはスイスの首都で、トゥーンの北北西31kmの位置。東京と千葉くらいの距離。実はバーゼルからベルン、トゥ-ンを経て南下し、シンプロントンネルを抜けてミラノに至るルートは当時も今も大動脈だ。現在では30分ごとに特急が行き来する。その特急に乗ってしまうとトゥーンの次はもうベルンで、所要時間は18分でしかない。
トゥーン滞在時のブラームスの生活は規則正しくて、5時に起きて散歩とコーヒー。作曲は午前中に済ませて午後は知人を訪ねるというものだった。ベルン訪問は午後からでも十分に可能な距離、特急に乗らなくてもOKだったと思われる。
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