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2014年9月 9日 (火)

威容

次女の母校で、文化祭があった。学内の小さなホールでおよそ50分のコンサート。雨の中午前中のコンサートだというのに入場無料とはいえ、超満員の聴衆が集まった。補助椅子まではちきれんばかりの人々。

そこはあくまでも文化祭の一環だ。合唱部の演奏の後、10分の間に中央のピアノを片付け、ひな壇を設営し、土間に弦楽器奏者たちのイスを並べる。「テキパキ」「手際」などという言葉が物足りないほど、あっという間に音もなく整然と設営が進む。コンサートがこの設営から始まっている感じ。あまりの盛況にヴァイオリンの後方にまで臨時のパイプ椅子が並べられ、そこもまた満席。

大設営だというのに、時間通りにこともなげに生徒たちが入場する。これもまた音もなくなのだが、もう客席からは拍手が。

着席。

キビキビ感にあふれる司会のトーク。指揮者の入場と同時に、一糸乱れず全員が起立する。このとき「威容」という言葉を思い出した。ホールを埋め尽くす聴衆、割れんばかりの拍手の中、晴れやかな笑み。誇りに満ちた所作。一人ひとりは可憐な女生徒なのだが、全体として醸し出す雰囲気には「威容」という言葉が相応しい。

みな、うすうす気づいていまいか。このオケは世界最高の高校オケであることを。娘がここから巣立って半年、既に娘はこの中にはいない。だからこそ「親バカ」の謗りを恐れることなく断言することが出来る。我々は、高校の文化祭で、世界最高の高校オケに身近に接することが出来る。まずそのことの幸せをかみ締めるステージだった。聴衆一人ひとりにそのことを説いて回りたい気分になった。

エンディングのリスト「前奏曲」で1ヵ月後のコンクールに挑む。弦楽器を初心者から始めた子どもたちの、上達振りを見て何の心配もいらぬと確信した。そんなことより、その前のカヴァレリアルスティカーナ「間奏曲」の、別格感が頼もしい。テクニックがなんだコンクールがなんだという、風格さえにじみ出ていた。コントラバスにピチカート2個の合図を送る指揮者、場の空気をキッチリとクリップするかのような、意思にあふれたコントラバスの真心、あたりを打ち鎮めるオーボエの威厳。一瞬で奥行きを作り出すハープ。出番なく休み続けるメンバーたちの凛とした姿勢。こちら側の背筋がピンと伸びるような乙女たちの威容だった。

このオケの歩みをあと8ヶ月間、見守ることが出来る。

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コメント

<親1さま

コントラバスは、自慢の一つですよね。ソロでスポットライトを浴びることはありませんが、ステージ隅にコントラバスが林立するのを見ると安心します。

絵本のページをそっとめくるようなカバレリのピチカートもさることながら、終末近くのクライマックスで、ヴァイオリンを支えながら、大股で階段を降りてくるところなんか、ご飯3杯いけますね。

私は仕事、
娘は一日中皿洗い、

二人ともホールに行けなかったので、
(行っても入れなかったかもしれませんが)
お友達が、娘の携帯に録音してくれた演奏を
イヤホンで聴きました。

Cbパートは、食堂娘の仕事が終わるまで
待ってくれて、他の3年生を含め記念写真を
撮ったようです。

思い出の一枚になったかな?


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