ドヴォルザークの初乗車
鉄道マニアだったドヴォルザークが、初めて列車に乗ったのはいつのことか、伝記の記述を元に検証したい。
- 1851年 プラハからドイツ・ザクセンに抜ける路線が開通した。ドヴォルザークの生地ネラホセヴェスは、この幹線上でプラハの北30kmにある。10歳のドヴォルザークが鉄道を目撃したことだけは間違いが無い。
- 1853年 伯父のいるズロニツェに下宿。西に4時間。馬車で行くしかなかった。
- 1856年 北方ザクセンとの国境に近いチェスカカメニツェで肉屋の修行。デェチンの東数十キロの位置だが、当時は鉄道が通じていない。デェチンまで鉄道で行き馬車に乗り換えたかもしれない。
- 1859年 プラハのオルガン学校に入学。このときプラハまで鉄道を使った可能性がある。
- 1863年 ハンブルクに行く。いくらなんでもさすがにこれは鉄道だ。
ドヴォルザークの実家は貧しかったと伝えられている。当時の鉄道運賃が庶民には少々お高かったとも言われているから、万全を期するならば上記5が本命だが、少々のお金が工面できたなら、上記3も捨てがたい。あるいは、心情的には上記1の後、何らかの機会に乗車できた可能性も夢見ている。
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