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2014年10月25日 (土)

演奏旅行と鉄道

第4交響曲は1885年10月25日にマイニンゲンで初演された。同地の宮廷管弦楽団をブラームスが振った。その後11月25日のヴィースバーデンまでの一ヶ月が初演月間とも言うべき下記の通りの状況。

  1. 1885年10月25日 マイニンゲン
  2. 1885年11月01日 マイニンゲン
  3. 1885年11月03日 フランクフルト
  4. 1885年11月06日 エッセン
  5. 1885年11月08日 ブッパータール-エルバーフェルト
  6. 1885年11月11日 ユトレヒト
  7. 1885年11月13日 アムステルダム
  8. 1885年11月14日 デンハーグ
  9. 1885年11月21日 クレーフェルト
  10. 1885年11月23日 ケルン
  11. 1885年11月25日 ヴィースバーデン
  • これを鉄道路線との関わりから眺めてみる。
    1. マイニンゲン→フランクフルト およそ70km南のシュヴァインフルトからヴュルツブルクを経由してフランクフルトに入ったものと思われる。総延長160km程度。当時も今もマイニンゲンは中核都市とまでは言えない。乗り継ぎもいれると一日はかかる。だから11月2日は移動日に当てられていたはず。1日の演奏会の打ち上げで飲みすぎた場合でも、寝坊は許されなかったと見る。
    2. フランクフルト→エッセン およそ200km。エッセンはルール工業地帯の中心都市だから、このルートは当時から大動脈だったハズ。あるいは乗り換えなしでという幸運もありえた。うまくいけば4日午後からの移動で4日中にはエッセン入り出来たかも。
    3. エッセン→ヴッパータール これは近い。南西に25km。急行に乗る必要もなかっただろう。移動には半日を見れば十分。演奏会が中1日になっているのは合理的。
    4. ヴッパータール→ユトレヒト ユトレヒトはオランダ。ヴッパータールから西に30km程のデュッセルドルフに出る。そこからユトレヒトまでおそらく直行便があったハズ。現代の特急なら2時間程度の距離。総延長約150kmくらい。丸一日で十分。
    5. ユトレヒト→アムステルダム 距離40km。現代なら30分くらい。11月12日が移動日になっているので楽な日程だろう。
    6. アムステルダム→デンハーグ 距離63km。現代なら45分。しかし移動日なしの公演だから、油断は禁物。現代ならアムステルダムの演奏会場からデンハーグのホテルへバス移動かもしれない。
    7. デンハーグ→クレーフェルト ドイツに戻る。まずはアムステルダムに45分かけて戻る。アムステルダムからドイツのデュイスブルクまではおそらく直行便がある。現代ならおよそ2時間。150km少々。デュイスブルクから南西に25kmでクレーフェルトに着く。一日かければOKだ。ここは公演が一週間空くので楽だ。
    8. クレーフェルト→ケルン ノイスやドルマーゲンを経由するライン西岸のショートカットが当時あったかどうかは別として、デュッセルドルフ経由になったとしても40km程度なので11月22日を移動日に当てることで問題は無さそう。
    9. ケルン→ヴィースバーデン およそ120kmライン川沿いを走る景勝コース。11月24日を移動日とすることでOK。ライン川を船でという風流な手もある。

    注意しておきたいことは4つ。まずこれらの日程は、鉄道利用を前提としない限り、物理的に成立し得ない。

    2つ目。このツアーはブラームスがひとり移動して現地のオケを指揮したのではない。ビューローを含むマイニンゲンの宮廷楽団を帯同していたのだ。おそらく100人前後のメンバーが大挙移動したのである。アウトバーンが完備している現代なら大型バスも考えられるが、当時は間違いなく鉄道だ。数十kmの移動でも、大所帯となるとそれなりの苦労があると思わねばならない。

    3つ目は楽器。第4交響曲に登場する楽器のうち、チェロはともかくコントラバス、ティンパニの運搬はどうしていたのだろう。あるいは、移動先で調達したのだろうか。

    4つ目は、ゲネプロ。これらの諸公演でゲネプロはどうしていたのだろう。前日のゲネプロともなると上記スケジュールのうちいくつかは厳しい日程になる。気心知れたマイニンゲン宮廷楽団だから、最悪ステリハのみでOKという希望的観測。

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