広告付き切符
音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第3巻78ページ。友人のヴィトマンの証言。日用品の改良には敏感なブラームスというくだり。ヴィトマンはブラームスが広告付きの馬車鉄道切符に感心していたと証言している。
この証言はいろいろな意味で貴重。1886年のこの段階で、馬車鉄道がまだまだ残っていたという証拠になる。馬車鉄道に乗るのに切符が必要だったことも判る。買い求めた切符に広告が印刷されておりブラームスがこれに感心したというニュアンス。それが以前には無かった新機軸だということが仄めかされている。同時に広告媒体としての切符の可能性を評価しているとも思われる。
これがスイスの話なのか、ドイツの話なのか、はたまたオーストリアの話なのか不明なのが残念だ。
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