お召し列車
国王や皇帝を乗せる列車のことだ。もちろん天皇も含まれる。ブラームスの生きた時代には、これらの人々の長距離の移動に鉄道が用いられ始めた時代だから、各国王室でお召し列車が仕立てられた。
バイエルン王ルートヴィヒ2世は、何かと煩雑なミュンヘンを嫌い、シュタルンベルク湖畔のベルクで過ごす時間が多かったし、公式非公式を取り混ぜあちこちを旅行したから、お召し列車には大きなニーズがあった。彼のイメージカラーであるところのロイヤルブルーを基調にした華麗なお召し列車が仕立てられた。
ニュルンベルクの鉄道博物館には、ルートヴィヒ2世のお召し列車が収蔵されているのだ。そしてそれは、皮肉なことにビスマルクの専用列車と並んで展示されていた。
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