コーヒー
コーヒーはエチオピア原産のコーヒーの木の種を焙煎して挽いたものにお湯を注いで抽出する液体。欧州ではコーヒーの大流行があったが、現在の最大の消費国はアメリカだ。
地味に大切なことは、ビールやワインは昔も今もドイツ特産であるのに対して、コーヒーはドイツでは採れない。コーヒーはドイツあるいはオーストリアにとって外国からの移入品だった。
記事「ビールの牙城」で、ドイツにおける嗜好飲料の浸透度を話題にした。年間一人あたりの消費量で申せば、コーヒーはワインの上を行き、ビールに次ぐ第二位になる。ブログ「ブラームスの辞書」では、既に「ワイン」も「ビール」も取り上げてきた。だからコーヒーに話が飛び火するのは当然の展開である。
さらに、今でこそコーヒーの取引市場は最大の消費国アメリカ・ニューヨークに存在するが、世界中にコーヒーが広まった19世紀後半には、その中心地はハンブルクだった。第一次大戦でその位置をニューヨークに譲るまで、世界のコーヒー取引の中心はドイツだった。
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