ピッコロ
「小さなフルート」のこと。フルートよりオクターブ高い音が出る。ブラームス作品での登場は以下の通り。
- 管弦楽のためのセレナーデ第2番op16
- ドイツレクイエムop45
- カンタータ「リナルド」op50
- ハイドンの主題による変奏曲op56
- 大学祝典序曲op80
- 悲劇的序曲op81
- ピアノ協奏曲第2番op83
- 運命の女神の歌op89
- 交響曲第4番op98
意外と多い。その他ト短調ピアノ四重奏曲のシェーンベルク編にもピッコロがある。
ウイーンのカフェに一歩足を踏み入れると、「ピッコロ」は「小さなフルート」の意味ではなくなる。小さなカップをピッコロと言う場合もあるが、何と言っても見習い給仕のことを指すのが一般的だ。普通の給仕はケルナー「Kellner」といい、給仕長は「Ober Kellner」となる。気をつけねばいけないのが呼びかけで、その給仕がどれほど若造であっても「ピッコロ」と呼びかけてはいけないそうだ。客が呼びかける時はどんな若造にでも「Herr Ober」(給仕長の短縮形)と呼びかけるのがしきたりらしい。
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