コーヒーブーム
コーヒーの普及を論じた複数の書物に19世紀後半に欧州でコーヒーブームがあったと書かれている。具体的には1870年とされている。普仏戦争の年だ。
何やら象徴的。普仏戦争に勝利したプロイセンはドイツ帝国を設立する。ドイツはこのときから欧州最大のコーヒー消費国になった。もちろん統一前の小邦の時代から人々はコーヒーに親しんでいたのであって、統一されたからと言って消費量が激増したとは思えない。
そのころ産業革命の進行で、中産階級が増えたこともあって、コーヒーが高値の華ではなくなったのが大きい。さらにその後第一次大戦が始まるまでのおよそ50年間、欧州では大きな戦争が起きなかった。同盟関係をがんじがらめにして迂闊に手出しが出来ないビスマルク体制だ。とにもかくにも人々は平和とコーヒーを享受したのだ。
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