コーヒーベルト
コーヒーの商業的栽培が可能なエリアのこと。南北の両回帰線にはさまれた赤道を取り囲む地域。コーヒーはなかなか神経質で、霜が致命的になるから、暖かい地域がいい。ところが暑過ぎるのも苦手だから、これらの地域内の標高の高いところで、そこそこの降水量のある地域となる。さらに十分な日照が必要なのだが、陽の当たりすぎもマイナスになるということで、陽をさえぎる木を補ってやる場合もある。
コーヒーの需要は欧米先進国に発生するが、自国生産は無理。よって17世紀以降欧州列強は植民地で、コーヒーの生産に邁進することになる。奴隷労働に支えられたコーヒーの裏面でもある。
まだまだ主要エネルギーとして石油が台頭する以前、列強の狙いはまさにコーヒーにあった。遅ればせで植民地獲得に乗り出したドイツが、やっと確保した東アフリカは、まさにこのコーヒーベルトの中にあった。
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