カフェ三種の神器
「ビリヤード」「チェス」「新聞」だ。それぞれ「Billard」「Schach」「Zeitung」と綴る。
ビリヤード台とチェス盤がカフェには付き物だった。新聞も不可欠で、大きなカフェには250種類の新聞があったとも聞く。ベテラン給仕ともなると常連客の顔と新聞が一致していて、黙っていても好みの新聞を提供してたという。
モーツアルトはカフェでしばしばビリヤードに興じた。
ブラームスにはチェスの話がある。あるとき「シューマンにどんなことを教わったのか?」と訊かれて「特に何も、チェスの指し方くらいだよ」と応えたという。厄介払い半分ジョーク半分の受け答えだ。
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