コーヒーのドイツ侵入
コーヒーがドイツに入ったのは1640年だという説がある。詳し過ぎて眉唾なのだが、アムステルダムでドイツ商人がコーヒーを買い込んだという記録がある。これをもってドイツへのコーヒーの初上陸だというわけだ。記録に残るドイツ人の初落札くらいに考えておいたほうがよいかもしれない。
大事なのはアムステルダムだということだ。当時ドイツは海外に植民地を持っていなかった。だからコーヒーの供給はオランダ東インド会社に依存している。実はある意味でこれはお互い様だ。当時日の出の勢いを誇った海運王国オランダを支えたのはドイツだ。オランダに発生する船舶需要は、ドイツとりわけシュヴァーベンの木材が支えていたからだ。膨大な量の木材が筏に組まれてライン川を下ったという。
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