ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« ブラジル | トップページ | 鎖国中のコーヒー »

2015年2月 1日 (日)

墾田永年私財法

西暦743年に出された聖武天皇の勅令。新たに開墾した田の私有を認めるというもの。受験生にとっては基礎中の基礎だ。ここから荘園が始まるとされている。土地の開墾を促進するための策。ブログ「ブラームスの辞書」の記事としては半端でない浮きっぷりだが少々辛抱いただく。

ブラームスがどこのコーヒーを飲んだか調べているうちに出会った話。場所は中米コスタリカ。1821年スペインから独立したグアテマラ総督領の一部。独立したはいいのだが、相当の辺境だったため、これといった産業がない。国の経済の柱を模索するうちに考え出されたのがコーヒーの栽培。首都サンホセを取り囲む盆地がコーヒーの栽培好適地だったのだ。

1831年ブラームスが生まれる2年前に、興味深い法律が制定された。新たに開墾した土地にコーヒーを植え、5年間農場を経営した者にその土地の所有権を与えるという内容。コーヒーを植えると、すぐに収穫出来るわけではない。収穫できるようになるのは5年後だ。だから「5年間経営を続けた者」という規定になっている。

墾田永年私財法に似ている。土地の所有をえさにして開墾を促進しようというのだ。コスタリカではこれがピタリとはまる。ブラジルの大規模農園とは別種の小規模地主が大量に発生し、高品質のコーヒーを味にうるさい欧州に供給した。1850年には欧州向けに相当な量が輸出されたというから、ブラームスもコスタリカ産のコーヒーを賞味したかもしれない。

« ブラジル | トップページ | 鎖国中のコーヒー »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 墾田永年私財法:

« ブラジル | トップページ | 鎖国中のコーヒー »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ