Eisen und Blut
ビスマルクはプロイセン宰相に就任した最初の演説で有名になる。演説の最後を以下のように結んだ。
Nicht durch Reden oder Majoritatsbeslusse werden die Grossen Fragen der Zeit entschieden,sondern druch Eisen und Blut.
- Reden 演説
- Majoritatsbeslusse 多数決
- Grossen Fragen 大問題
- Zeit 現代
- entschieden 決定する「entsheiden」の過去分詞
- Eisen 鉄
- Blut 血
「昨今の大問題は、演説や多数決ではなく、鉄と血によってこそ解決される」とでも訳されよう。ここでいう「昨今の大問題」は「ドイツ統一」を指す。高校の歴史の教科書にならほぼ必ず載っている「鉄血宰相」は、この「Eisen und Blut」に由来する。
問題はこの演説が実際に行われた日だ。ビスマルクの宰相就任はおそらく1862年9月22日に皇帝から要請された。10月が年度初めのプロイセンでは年度末にあたる。国会の召集は1863年度にはいった10月1日で、例の演説は本会議ではなく前日9月30日の予算委員会で発せられた。
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