生誕80年
1895年4月1日。ビスマルクは80歳になった。このとき既に政界を引退していたビスマルクだが、その影響力は大きかった。影でいろいろと企みをめぐらすことも多く、時の政権からは必ずしも歓迎されていなかった。その証拠にドイツ帝国議会は、議長からの「ビスマルク生誕80周年に祝意を表する」という提案をあっさり否決してしまった。
国内から自業自得の声も上がったが、海外からは「大人気ない」と批判された。
つまり敵も多かったということだ。政治の世界のこうした確執は、下々の市民にとっては格好のゴシップだ。80歳の誕生日を祝う祝わぬというネタは、ドイツの国益には何等影響はなかったと思われるが、1895年といえばブラームスは存命だったから、このニュースを聞いてどう感じたか興味深い。
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