王権神授説
「王の支配権は神が与え給うたもの」という学説。絶対主義時代をささえた考え方だ。さらに「王は神以外からは何の拘束も受けない」「王は神に対して責任を負う」などと広がってゆく。
ウイルヘルム1世崩御後、ビスマルクと対立したウイルヘルム2世は19世紀も終わりに近づいた段階で、演説の中で王権神授説を持ち出した。「どんな失政をしても国民に説明義務はない」くらいなことは言ったのかもしれない。
これを伝え聞いたビスマルク支持派の中にジョークが広まった。
ドイツ帝国の権威は神が与えたもの。ドイツ帝国の創設者は誰か?それはどう贔屓目に見てもビスマルクだ。それなら皇帝はビスマルクを神とあがめるべきだというもの。
「神様、仏様、ビスマルク様」である。もしビスマルクが日本に生まれていたら、間違いなくビスマルク神社があちこちに創設されていたハズだ。
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