御意見番
「知識経験ともに豊富で、誰にでも臆せず意見できる人」くらいの意味か。語感から申せばあまり若造では無理っぽい気がする。まれに「天下の」がつく。
例によって音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻79ページで友人のヴィトマンが1880年代後半の時点でブラームスを「新聞に隈なく目を通す政治事件の御意見番」だと評している。続けて「その視点は常に、ドイツとドイツ国民にとっての利益」が判断基準だったと断言する。どういう単語が「ご意見番」と翻訳されているか興味深い。
当時、ドイツ帝国成立後ビスマルク体制の末期に相当する。今まで述べてきたビスマルク関連の話題のほとんど全てに精通していたと考えて間違いは無い。
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