ソーセージの中身
ビスマルクと料理の関係を調べていて興味深い話をみつけた。
「法律とソーセージは成立の裏側を知らない方が、心安らかでいられる」という言葉をビスマルクが漏らしたらしい。
広く知られている通り、ソーセージはドイツの代表的な食材で、1500種類あるとも言われている。街ごとにさまざまなレシピーがあり、それらが昔から守られている。庶民にも観光客にも広く親しまれているのだが、その製法とレシピーは作り手にしかわからない。どんなにおいしいソーセージでも何が用いられているかは判らぬということだ。思わぬものが入っていたりするということを暗に仄めかしている。実際の話、訳のわからぬものを混ぜ込んだ不心得者もいたに違いない。「知らぬが仏」のドイツ版という感じである。
庶民の人気食材の裏側を、「法律」と並べて評したところに妙味がある上に、鉄血宰相ビスマルクに結びつけたところが肝である。得たいの知れない説得力がある。
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