ソフトボール部
次女の出た高校にソフトボール部がある。我がブログではオーケストラ部しか話題にしないが、全体に部活が盛んである。オーケストラ部の練習場の隣にソフトボール部の練習場があるから、用事で伺った場合、部員たちとすれ違うこともしばしばだ。
かれこれ3週間前、37代の卒部式に出席したときの出来事だ。
校門からホールまで歩いていると、すれちがう生徒たちは必ず「こんにちは」と声をかけてくれる。オーケストラ部の部員でなくても、私に気付くと挨拶してくれるのだ。気持ちのいい習慣だ。
先日卒部式の終わったころだからお昼過ぎていたと思う。弁当を買いにと校門に向かって歩いていると、ソフトボール部の部員がインターバル走をしていた。しんがり近くを走っていた生徒。どうやら走るのが苦手だったようだ。他の部員とは少し遅れているらしい。周囲の生徒の「ファイト」という声がけで、それとわかる。確かに苦しそうに走っている生徒だった。
その生徒と校門に向かう私がすれちがいそうになったときそれは起きた。その生徒、苦しそうな表情のまま、すれ違う私に「こんにちは」と声をかけたのだ。
そこまでしなくても、と思った。一瞬のことで気の利いた対応ができず、私も「こんにちは」と応じてしまった。振り返れば、彼女はゴールに達したと見えて、仲間から「ナイスファイト」と声がけされていた。
当の生徒はこともなげに今走ってきた方向に振り向いて「ありがとうございます」と大声であいさつしている。
こういう学校だということ。あの子たちの音楽と根の部分でつながっている。
スペシャルコンサートまであと29日。
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