ツアコンの資格
ツアーコンダクターとは、団体旅行に同行して、円滑な旅行を進めるためにお世話をする人だ。日本語だと「旅行添乗員」となる。世界中を仕事で回れてうらやましいのだが、語学の知識以外にも、相応の資格が要るらしい。実際の現場では苦労もあると聞いている。厳密な話では、ガイドとは違うらしい。道中立ち寄ったり通過したりする名所について、お客様に説明するのは、ガイドの領分だという。
ブログ開設10周年を記念して室内楽ツアーを実施中だ。私はそのツアコン兼ガイド。ブラームスの室内楽を作品番号順に言及しながら、見どころ聴きどころに言及してゆく。資格要件があるとすれば、以下の通りになる。
- ブラームス室内楽の作品番号と調くらいは暗記。
- 全作品全楽章の冒頭主題くらいは即時歌える。
- 主要主題をチラリと聞いただけで、作品名と楽章を指摘できる。
- 初演日、初演地、メンバーくらいは暗記している。
- 全作品のスコアを所有している。
- 全作品のCDを持っている。
- おすすめ演奏家を1つや2つ簡単に想起出来る。
- 一部演奏したことがある。(完成度は問わない)
- 全作品の見せ場を1作品あたり3箇所はただちにおすすめできる。
- 無茶ブリされても1作品あたり30分は語れる。
- ドイツ語の知識 少々
- イタリア語の知識 少々
- 他の作曲家の話題 少々
- 日本語 演奏も聞かせず、譜例も見せずに伝えるには少々の小細工がいる。
一昨日の記事「Sinfonia in B」でピアノ三重奏曲第1番への言及を終えたと思われた方には、少々のお知らせがある。同三重奏曲は、後日ブラームス本人の手で改訂されている。今回の言及は改訂前の旧版のみとした。改訂は1891年だから、ピアノ三重奏曲第3番とヴァイオリンソナタ第3番の間に、また改訂版を話題に取り上げることにする。
芸が細かい。
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