俳諧連歌の発句
正統な連歌に、庶民性、娯楽性、遊戯性を加えたものを特に「俳諧連歌」と呼んだ。近世になって本家の連歌から独立したという。本家を凌ぐ人気で瞬く間に広まった。
ところが松尾芭蕉という人が、このうちの発句だけを独立させた。せっかく「庶民性」「遊戯性」「娯楽性」を売りにして普及したというのに、わざわざ芸術性を付与してしまったのだ。
「俳諧連歌の発句」とは、日本が世界に誇る「俳句」である。連歌において発句が背負っていた決まり、つまり「季語」と「切れ」が必須になっている。俳句とはそこから俳諧連歌を始めるためのネタと言い換えることも出来るのだ。「奥の細道」は俳諧連歌のネタ帳だ。
「ブラームスの辞書」は本もブログもブラームスネタの集成である。一つ一つの記事は根拠も掘り下げも不足気味だが、愛好家が集まれば連歌のように話題を展開することが出来る。「ブラームスネタの発句集」である。
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