下心六重奏団
1981年8月大学4年で最後のオケ夏合宿に臨んだ私は、恒例の室内楽演奏会でブラームスの弦楽六重奏曲第1番第一楽章をメンバーの1員として披露した。周知のとおり、この六重奏曲はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが2本ずつで、6名の弦楽器奏者を必要とする。当日のメンバーは男子3名、女子3名というものだ。各々の楽器のセカンドが全部女子だった。
- 2ndヴァイオリン H嬢 教育学部2年
- 2ndヴィオラ D嬢 薬学部3年 ホントは1stの私より相当うまい。
- 2ndチェロ A嬢 園芸学部1年
という具合。男子は以下の通り。
- 1stVn Nord氏 医学部4年
- 1stVa 私 人文学部4年
- 1stVc Koza氏 人文学部3年 ドヴォコンのソロいけるくらい。
男子は、私を除いて名人。チェロのトップとコンマスだ。とはいえ私だって6月の定期演奏会でトップを降りたばかりだからまだまだ行けた。だからひとまず様にはなった。
まあしかし、目的は演奏の披露よりも練習と、その後のお茶みたいなアンサンブルだった。誰がつけたか「下心六重奏団」とは秀逸なネーミングだ。亡き妻はこの中にはおらず、聴衆として演奏を聴いていた。そればかりかこの中からカップルは発生していない。イメージよりはずっとピュアだった。
青春の六重奏曲。
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