大学祝典序曲寿
本日母、80歳の誕生日。
母が元気にこの日を迎えたことを家族全員で喜んだ。80歳にして元気であるばかりでなく、今もって現役バリバリの主婦。我が家の太陽。家族に漏れなく目配りをし、一家の主としてやわらかく君臨する。妻の死後、幼い子どもらをいつくしんできた。その子どもたちも末っ子の次女でさえ間もなく二十歳だ。子どもたちもそれぞれ熟考してプレゼントを用意していた。長男から花束、長女は口紅、次女はマカロン。
私からのプレゼントは下記。
「Berncasteler Doctor」はモーゼルきっての銘産地。14世紀の昔、医者に匙を投げられた領主に、住民がワインを献上した。それを飲んだ領主が奇跡的に回復した。喜んだ領主は、そのブドウが採れた畑に「Doctor」という称号を与えたという。ドイツワインの白を好む母にふさわしいばかりか、健康長寿を祈る意味でまたとない由緒だ。天候に恵まれた2012年のアウスレーゼで母の傘寿を祝う。
ラベル中央の扇状の斜面がその畑「ドクトル」だ。モーゼル川に面した南向きの斜面。手前がそのモーゼル川で、左が下流だ。
室内楽ツアーを喜んで中断して、母の傘寿を祝う。
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