グリムの法則
比較言語学上の重要な法則。それまで経験的断片的に語られていたものをグリム兄弟の兄ヤーコプが体系化した。印欧祖語からゲルマン語が分離する際に発生した子音変化の規則を第一次子音推移といい、その後ドイツ語だけに起きた変化を第二次子音推移というらしい。ドイツ語と英語間の相違は主に第二次子音推移が起きたドイツ語と起きなかった英語の違いであると説明されることが多い
英語で「d」がドイツ語では「t」になるなどいくつか知られている。詳しいことは判らぬがなるほどドイツ語と英語間では「d」と「t」が錯綜している例が多い。
- day-tag
- drink-trinken
- thank-danken
そういえば弦楽六重奏曲第2番の第1楽章には婚約者Agatheの名が音名化されているとされている。音名に無い「t」は「d」で代用されていた。グリムの法則に矛盾しない。
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