ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 第一クォーター | トップページ | お盆ネタ20本 »

2015年7月15日 (水)

お盆のファンタジー20

ブラームスと一緒にやってきたのはチャイコフスキーだった。道中会話が弾んでいたらしく、ノリが共有できている感じだ。挨拶もそこそこにブラームスがチャイコフスキーを紹介してくれた。

チャイコフスキーは右手を差し出しながら「すごい白鳥だちですね」とウィンクをかましてきた。次女の後輩たちのスペコンのことを言っているようだ。強く右手を握り返しながら、「おいでいただいたのですか?」と私が聞き返す。チャイコフスキーの返事を遮るようにブラームスが割って入る。「フルオケでバレエ付のスワンレイクだろ」「オレだけで聴くのはもったいないから誘ったんだ」と。チャイコフスキーは笑いながら「演奏会にご一緒するのは、たしか1889年3月12日ハンブルク以来でしたね」とブラームスに同意を促す。「そうそう、たしか第五交響曲のハンフルク初演の夜だ」とブラームス。

「それにしても」応接に通してビールを促すと、一口で飲み干したチャイコフスキーが切り出す。「すごい熱気だったな」と続ける。私はわざと「何のことですか?」と切り返す。「乙女たちのスワンレイクに乾杯」とブラームスが奇声をあげる。

「高校生のクラブとしては、すごいでしょ」と私。バレリーナも彼女らの先輩だし、同日のソリスト2人も先輩だと付け加えた。「ああ、並みのオケならあのスワンレイクでエンディングだろ」とブラームス。「分厚いブラボーがかかって、そこそこのアンコールが続けば、チケット代2マルクの元はとれるぞ」「俺なら5マルクいや10マルクでもOKだ」と。「無料で聴いたくせによくいうよ」とチャイコフスキーが突っ込む。「乙女たちがすごいのは、あのスワンレイクの後、尻上がりに熱気を増すことだよ。3時間強の盛りだくさんの演奏会をケロリとこなすパワーが素晴らしい」とチャイコフスキーが付け加える。

「乙女たちの青色のベストから見える白いブラウスの袖があるだろ」「弦楽器の子たちがトレモロを刻むとき、白鳥のはばたきに見えるな」とチャイコフスキーが感心したようにつぶやく。「ああ、それに青い制服が湖のようだ」と続ける。

「5月6日がゲネプロだったろ?」とチャイコフスキーが聞いてきた。「その通り」と私が答えると「乙女たちからお誕生日おめでとうの念がたくさん飛んできた」とチャイコフスキーがホクホク顔で続けた。「翌日7日は私ら2人の誕生日だからな」とブラームス。「誕生日イブにお祝いの念を送れば、本番でご加護があると本気で考える子たちなんです」と私。ブラームスはわざと難しい顔をして「あの子らにご加護なんぞ要らんだろ」としたり顔だ。

「それにしてもエンディング前のカバレリは伝統なのか?」とブラームス。「あの手の曲で人を唸らすのは、プロ並みの心構えだろ」とあきれ顔だ。「代が変わりメンバーが入れ替わっても変わらずにプログラムに採用される曲です」と私が説明する。

「ああそれにしてもレプレ」「もう弾く方も聞く方も泣いていたな」「凄いステージだ」などと議論は深夜に及んだ。

昨日帰り際に「DVDができたら10枚送ってくれと私に耳打ちするブラームスだった。

« 第一クォーター | トップページ | お盆ネタ20本 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お盆のファンタジー20:

« 第一クォーター | トップページ | お盆ネタ20本 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ