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2015年7月31日 (金)

種明かしの瞬間

ホルン三重奏曲の第3楽章の話。8分の6拍子変ホ短調のアダージョ。楽章を構成する主題は3通り。

  1. 1小節目 ピアノ 
  2. 5小節目 ヴァイオリンとホルン
  3. 19小節目 ホルン 
  4. 59小節目 ヴァイオリンとホルン

これらのうちの3つめは、8分音符が4個ずつでグルーピングされているヘミオラで、前2つの主題とは、拍節的に対照を成す。

4つ目は、再現部にしか現れない要素。印象的な「molt p」を配されて、終末感を仄めかす。

とりわけ話題にしたいのは43小節目。いわゆる再現部。ピアノはきっちりと上記1を再現する。冒頭では「p」だったはずなのに「pp」で再現される。するとここで驚くべき現象。上記3のホルンの主題がヴァイオリンで現れる。第1主題と第3主題が、対位法的に処理されて同時に鳴る。単独で鳴らされていたのでは感じにくかったヘミオラも実感できる。

注目すべきはここのダイナミクス。「ppp quasi niente」とは、ブラームス生涯で唯一ここだけの表現で「ほとんど無音で」と解される。第一主題と第三主題を同時に鳴らすという楽章中のエポックだというのに、「無音で」と釘を刺す。楽章中この両主題が同時に鳴るのはここだけだというのに、くれぐれも「無音」と言い張るかのようだ。

ピアノ側に置かれたのが「pp」であることを思えば、「ピアノよりも弱く弾かれること」をブラームスは期待している。CDで聞く限り、ピアノよりも強く聞こえる演奏も見かける。

ホルン三重奏曲最高の見せ場。

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