ジュピタースケルツォ
モーツアルトの交響曲第41番ハ長調の終楽章は「C→D→F→E」という主題で始まる。いわゆる「ジュピター音型」だ。ブラームスの4つ交響曲の調性を順に並べると「CDFE」となるなど、興味本位も含めて話題には事欠かない。
ホルン三重奏曲変ホ長調op40の第2楽章の冒頭を見て欲しい。ピアノが2オクターブにまたがるユニゾンで立ち上がる。その最初の4つの音を順に並べると「Es→F→As→G」になっている。これを変ホ長調の移動ドで読むと「ドレファミ」になる。つまりジュピター音型である。
何せテンポが速い上に、ピアノなのでから耳を澄ましていなければ聴き逃がす。このスケルツォ全体にこの音型が織り込まれている。
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