3つ以内
交響曲を4つしか残さなかったブラームスは、少ない方と認識されている。ハイドンやモーツアルトは別格としても、わかるような気がする。1曲も残せなかった人が一番多いなどという屁理屈を封印すれば、ブラームスの4曲は少ない。
ところが、室内楽に目を向けると、さらに少ないとわかる。
<3曲>弦楽四重奏曲、ピアノ四重奏曲、ピアノ三重奏曲、ヴァイオリンソナタ
<2曲>弦楽六重奏曲、弦楽五重奏曲、チェロソナタ、クラリネットソナタ
<1曲>ピアノ五重奏曲、クラリネット五重奏曲、クラリネット三重奏曲、ホルン三重奏曲
室内楽の編性別では3曲がやっとだ、交響曲は多い方である。総数で24曲ありながら、12種の編成とは、多彩である。弦楽四重奏に集中する作曲家が多い中、万偏ないというのがブラームスの特徴だ。
1曲残したジャンル、2曲残したジャンル、3曲残したジャンルが、4種類ずつだ。だから24曲12種という、均整のとれたバランスになる。まさか意図的ではあるまいな。
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