やらかし話
テオドール・ビルロートは、知る人ぞ知る高名な外科医。世界で初めて胃がんの摘出手術に成功した。それでいてブラームスのお友達だ。弦楽四重奏曲第1番と2番をブラームスから献呈されているほどだ。
ところが、彼ビルロートにもやらかし話がある。
ブラームスからもらった弦楽四重奏曲第2番の手稿譜の最初の1行を切り取って、額に入れて部屋に飾るという挙に出た。ある日それがブラームスの知るところとなり逆鱗に触れたのだ。もちろんビルロートに悪気なんぞあるはずもないが、名うての古楽譜収集家であるブラームスからすれば「何しよんねん」てなものだ。
手稿譜をそのまま額に入れるならともかく、一部を切り取るとるとは。
ビルロートは高名な外科医だ。さては切り取りにはメスを使いましたというオチか。
« 弦楽四重奏曲第2番 | トップページ | 逆転の3度進行 »
コメント