ハ調の刻印
ベートーヴェンの器楽作品を眺めてみる。
32曲残したピアノソナタ、16曲書いた弦楽四重奏、そして9曲ある交響曲。この3つを創作の柱と位置づけても、お叱りが殺到することはあるまい。後世の作曲家たちの規範となり今日に至っている。ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェンを列挙して語られることの多い「ウィーン古典派」の到達点を示す作品群だ。
後に続くロマン派の作曲家たちは、これら偉大な到達点から出発し、ある者は継承しある者は解体し、ある者は迂回した。
ブラームスも書いた。ピアノソナタを3曲、弦楽四重奏を3曲、交響曲を4曲だ。
<ピアノソナタ>
- ハ長調op1
- 嬰ヘ短調op2
- ヘ短調op5
<弦楽四重奏>
- ハ短調op51-1
- イ短調op51-2
- 変ロ長調op67
<交響曲>
- ハ短調op68
- ニ長調op73
- ヘ長調op90
- ホ短調op98
また、しょうもないことを考えている。ベートーヴェンのホームグランドとも言えるこれらのジャンルの1番を見て欲しい。全部ハ調になっている。ベートーヴェンへの敬意か、はたまた偶然か。
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