ドキドキの告白
室内楽特集真っ只中。ブラームスの室内楽全24曲から、一番好きな曲を無理やり決める。心情的には無理やりなのだが、実は古くから心の中では決まっていた。
ピアノ四重奏曲第3番ハ短調op60
これがブラームス室内楽の私的ベストだ。弾いていても楽しい。第3楽章冒頭は、ブラームスがチェロに与えた最高の出番だ。延々とピアノとのデュオが続く。
第4楽章はピアノの相棒がヴァイオリンに代わる。これまた長大なソロ。
曲の魅力は個々の楽器のソロの出番のかっこよさにとどまらない。第二楽章はおそらくブラームス最高のスケルツォだ。第一楽章からフィナーレまでのバランス、頑張るだけ報われる奥行き、突き詰めるほど湧いて出るアンサンブルの楽しみなど、褒め言葉はいくらも浮かぶ。
« ヴィオラ弾きの祭典 | トップページ | ラスカー »
« ヴィオラ弾きの祭典 | トップページ | ラスカー »
コメント