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2015年9月15日 (火)

「con anima」の考察①

ヴァイオリンソナタ第1番第1楽章36小節目に鎮座する指定「con anima」に直面した演奏家が、それをどのようにして演奏に反映させているのかについて、所有するCDの演奏時間から、テンポを割り出して比較する試みについて考察する。

  1. 問題の36小節目では、CD68種のうち、62種91.2%でテンポが上がっている。テンポ変動がないのはヴィオラのバーバラ・ウエストファルただ一人。テンポを下げる演奏は残る5例となる。
  2. 「con anima」の処理としてテンポアップが有力な手段になっているとわかる。
  3. 一方で、なんら指定が書かれていない29小節目では、68種中95.6.%の65例の演奏がテンポを動かしている。54例がテンポを落とし、11例がテンポを上げている。テンポ不変は3例にとどまる。「con anima」が書かれた36小節目と同レベルでテンポ変動が常態化しているとわかる。
  4. 29小節目は最速が172.5、最遅が104.8、平均140.0となり、冒頭や36小節目に比べテンポ選択のレンジが広い。36小節目「con anima」を控えて演奏家が工夫を凝らしていることがわかる。
  5. 29小節目でテンポを落とし、かつ36小節目でテンポを上げている演奏は、52例76.5%あり、パターン別では最多となる。

「con anima」の処遇におけるテンポアップは、あくまでも選択肢の一つに過ぎない。必要以上に重く見ることは慎まねばならないが、有力な手段であることもまた否定できない。36小節目でテンポを上げない解釈にも耳を傾けたい。また、「con anima」36小節目に先立つ準備段階としての29小節目の重要性も合わせて認識を深めることができた。

68種の演奏で、「冒頭」「29小節目」「36小節目」の3箇所のテンポが全て一致するというケースは一組もなかった。この多様性こそが解釈の面白さであり、演奏家の個性の発露であると改めて実感した。また同じテンポでも聴いた感じが全く異なることは、日常茶飯であり、テンポが音楽表現の狭い一面でしかないことを再確認できた。

     

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