「con anima」の処理
ヴァイオリンソナタ第1番第1楽章36小節目。第二主題が始まるところに「con anima」と書かれている。「animato」は副詞で、「con anima」は副詞句だから、意味は同じとされている。注意が要るのは、これがテンポを直接操作する指示ではないことだ。その証拠は以下の2つ。
- 全てのパートに付与されるわけではない。
- テンポをリセットする表示が追随しない。
「いきいきと」という感じが出ればよろしいということで、その先は演奏家の判断に任される。大好きなこの「con anima」について、古今の演奏家の残したCDを頼りに、「con anima」の解釈の傾向を突き止めることにする。
とはいえ、ヴァイオリニストたちは、「con anima」や「animato」を演奏に転写する手段としてテンポを上げることを採用するケースが多い。我が家にあるCDを頼りにテンポを割り出して比較することにする。
本日はその宣言で、明日以降その顛末を発信する。
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