演奏時間
CDジャケットには、収録された作品の演奏時間が秒単位で書かれていることが多い。予備知識なくこの数値に接した場合、演奏の鳴り始めから、演奏の終了までの時間だと解釈するのが普通だ。ライブ録音の場合だと、演奏後の拍手の時間までカウントされている場合もある。
業界で統一の定義はないのだろうか。演奏時間ではなくてトラックの所要時間と読み替えた方がよさそうだ。トラックが始まってから次のトラックが始まるまでの時間になっているようだ。演奏時間として記載された時間をイコール演奏時間だと鵜呑みにするとこれが大きな間違いだ。演奏時間からテンポを割り出そうとすると、演奏時間の表示では役に立たない。
我が家のヴァイオリンソナタのCDで申せば、表示「0」から演奏が再生されるCDの方が少ないといっていい。多くは1、2秒後から演奏が再生される。そうとわかれば対処のしようもあるのだが、演奏が始まるまでの時間がバラバラで気持ちが悪い。
この空白がもっとも長いのがパメラ・フランクの演奏だ。演奏の始まりまで6秒強ある。「あれ」と不安になったころにはじまる感じ。
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