コンマスの系譜
まずは黙って以下のリストをご覧いただく。
- Wolfgang Schneiderhan
- Szymon Goldberg
- Heinz Schunk
- Gerhart Hetzel
- Robert Mann
- Andrew Hardy
- Werner Hink
- Thomas Brandis
- Iwao Furusawa
- Daniel Gaede
- Rainer Schmidt
- Viktoria Mullova
- Tooru Yasunaga
- Georg Kuhlenlkampf
- Tsugio Tokunaga
我が家所有のヴァイオリンソナタ第1番のCDの中で、ヴァイオリニストの経歴の中にコンサートマスター経験が書かれている人だ。ソリストとして有名な人でも、出世の過程でどこぞのオケのソロコンサートマスターのポストを経験しているケースも含んでいる。録音の時点でコンマス在職中であったかどうかは別の話だ。
Goldbergさんはベルリンフィルのコンマスだ。時代はカラヤンの前だ。Schunkさんはベルリン国立歌劇場管弦楽団のコンマス。Mannさんはジュリアード弦楽四重奏団のコンマスで、ヴァイオリンソナタ録音時には73歳だったという我が家の最長老CDだ。Brandisさんはカラヤン時代のベルリンフィルでコンマスだった。
- Schneiderhan
- Hetzel
- Hink
- Gaede
この4名はウィーンフィルの歴代のコンサートマスターだ。テンポや解釈はさまざまだけれど、ピアノとのバランスを崩さない配慮、我を忘れたようなあられもない「フォルテ」が現れない、重音奏法の場面で力が抜けている、くぐもったような音色などの諸点に共通するものを感じる。私の好きな系統の演奏だ。
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