測定の手順
「con anima」の表示でテンポがどう処理されているかを確認するために、我が家にあるCDについて以下の要領で調査する。
<用意するもの>
- CDプレーヤー
- ヴァイオリンソナタ第1番を収録したCD
- ストップウォッチ スマホが便利。
- スコア
- メモ帳
- ボールペン
<調査目的>
- 第一楽章36小節目のテンポがどう変動するか、あるいは変動しないかの確認。
- 29小節目から7小節間は、直接の表示はないものの、テンポが緩んでいることが多いので、その間のテンポも測定する。
- 1小節目から28小節目までのテンポも測定する。
- 2あるいは3と1を比較することで、「con anima」の処理の実態を俯瞰する。
- 同楽章は4分の6拍子だから、小節数を6倍すると4分音符の数が得られる。所要秒数を測定して、除することで、「1秒間あたりの4分音符の数」がわかる。これを60倍すれば、当該小節間の平均メトロノーム値が求められる。
<調査項目>すべてのCDを再生して以下の時間を測る。
- 第一楽章の始まりの瞬間にストップウオッチを押す。なかなか難しい。鳴り始めよりは必ず少し遅れるが仕方ない。
- 第一楽章の29小節目に入る瞬間に、ラップタイムをタップする。
- 第一楽章の36小節目に入る瞬間に、ラップタイムをタップする。
- 第一楽章の43小節目に入る瞬間にストップを押す。36小節目からの第二主題は4小節単位で2回分の計8小節だが、43小節目で大きくテンポが緩むケースが多いので、43小節目を含めてしまうと、立ち上がり36小節のテンポより遅い値が出てしまう。テンポの緩まない演奏もある中、より正確な比較ができるよう42小節目までの7小節間の平均テンポを採用する。
<わかること>
- 「1~28小節」「29~35小節」「36~42小節」それぞれの平均テンポ
- 「con anima」の表示された36小節での変化
- 何ら表示のない29小節目での変化
スマホのストップウオッチは100分の1秒単位で計測出来る。36小節目から42小節いっぱいにかかる最終ラップは、たった7小節間なので1秒の誤差で大きく狂う。この精度はありがたい。
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