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2015年9月26日 (土)

クレーメルさんの事情

ギドン・クレーメルは1947年ラトビア共和国リガ生まれのヴァイオリニスト。私が若いころ、彼がウィーンフィルと共演したヴァイオリン協奏曲の画像がうれしくて何度も見た。

ヴァイオリンソナタのCDもある。あるにはあるが何かにつけて異彩を放っている。今回の調査はテンポだけを異常にクローズアップしたものだが、とにかく遅い。冒頭、29小節目、36小節目どれをとってもトップの遅さだ。ソナタ全体の演奏時間も全楽章で36分もかかる。もっとも速いムローヴァの演奏なら2番の2楽章が終盤に差し掛かるころだ。

テンポの遅さもさることながら、揺れ幅も大きい。音楽の場面、段落が切り替わるたびに、大見栄を切る感じ。歌舞伎みたいにその都度「どうだ」という感じ。ソナタとしての枠組みや流れは顧みられていない。

楽譜に記載のない場所で、テンポやダイナミクスが頻繁に変動する。36小節目の「con anima」が演奏上どう処遇されているかは、相対的に位置づけが低い。冒頭から28小節間の演奏時間から、その間の平均テンポを算出しても、その値にはほぼ意味がない。

「雨の歌の主題による幻想曲」というコンセプト。ソナタだと思わなければ、楽しめる。

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