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2015年10月19日 (月)

相関無し

我が家にあるCDを再生してヴァイオリンソナタ第一番第一楽章36小節目「con anima」のテンポへの反映状況について調査した。簡便法ながら、得られた数値はバラバラだった。「冒頭」「29小節目」「36小節目(con anima)」の3つの部分について平均のテンポを求めたが、3箇所すべてが一致する演奏は一組もなかった。

しからばテンポの一致は諦め、上記3部分のテンポ変化を類型化して、半ば無理やり数種類のパターンに分類した。そのパターンそのものや、テンポの速い遅い、変動幅の大小を左右する要素がありはしないかとエクセルを駆使した。

  1. 演奏者の出生国
  2. 録音年
  3. 録音地
  4. 録音時の演奏者の年齢
  5. 楽器の種類
  6. 演奏者の性別
  7. レーベル
  8. 演奏者の職務 ソリストかコンマスか
  9. 師弟関係

どの要素との間にも相関関係がないとわかった。つまり「con anima」の解釈は個性を色濃く反映するということだ。ダイナミクス、ヴィブラート、アーティキュレーション、音色、テンポそしておそらく弾き手の感情との複雑な多変数関数だということだ。そのうちのテンポだけを異常にクローズアップしたところで、簡単に尻尾がつかめるはずもないという当たり前の結論だ。

このソナタが古くからヴァイオリニストたちの帰依を勝ち取ってきたということは確実だ。調査のための繰り返し繰り返し聴いたが、本当に本当に飽きることがなかった。たまたま私は次女の名前の根拠になったこのソナタを選んでクローズアップを試みたが、どの作品上の「animato」や「con anima」もこのように手厚く解釈されているに違いない。このソナタだけが例外であるハズがない。

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