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2015年10月28日 (水)

イタリアンショック

いやはや、たまげた。私はショップに出かけた際、ブラームスのヴァイオリンソナタのCDが陳列されているあたりを一通り眺める癖がついている。最近ちょっとない発見をした。即買いだった。

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータニ短調の終曲。というより「シャコンヌ」と申した方が早い。ブラームスが右手を脱臼したクララのためにピアノ左手用に編曲したことでも知られている。ピアノ伴奏が隅々まで普及したロマン派時代には、「無伴奏」という形態自体がある種のストレスだったと見えて、わざわざピアノ伴奏を付与する試みが見られた。ロベルト・シューマンによるピアノ伴奏付与したCDは既に入手済みだったが、このほど「シャコンヌ」のピアノ伴奏付編曲のメンデルスゾーン版を収録したCDを発見した。

メンデルスゾーンは忘れられていたバッハの再発見に道を開いた人物。マタイの蘇演の指揮者だ。バッハ協会設立の当事者でもある。つまり当時最高のバッハの権威だ。その人の編曲によるピアノ伴奏付与には本当に興味深い。

ヴァイオリニストは、あのシャコンヌをまるまる弾いている上に、メンデルスゾーンのピアノ伴奏がかぶっている。あのシャコンヌに伴奏を施すとはいい度胸をしている。現代では考えられぬ仕打ちだが、どうしてどうして真剣だ。

演奏はヴァイオリンがルドヴィコ・トラムマ、ピアノ、フラメッタ・ファッチーニ。おそらく二人ともイタリア人だ。

そうそう、そのシャコンヌの前にブラームスのヴァイオリンソナタ第1番ト長調が収録されている。よりによってイタリア人の試みとは恐れ入る。バッハとメンデルスゾーンの関係なら、よく知られてもいる。だからシャコンヌの後にはメンデルスゾーンのヴァイオリンソナタが収録されている。バッハ-メンデルスゾーンのコンビにブラームスを持ってくるとは、大した見識だ。

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