pp grazioso e teneramente
ヴァイオリンソナタ第1番第1楽章70小節目に存在する指定。同楽章中のオアシス。前打音からのオクターブジャンプが可憐だ。
楽句中に現れる「teneramente」は、「愛らしく」を意味する貴重な用語。至高のインテルメッツォop118-2の冒頭に「Andante teneramente」として現れることで名高い。「teneramente」の全用例を当たる。同楽章の再現部では「teneramente」が抜けた「pp grazioso」となっている。一回目だけに「teneramente」が置かれているということだ。
同楽章70小節目の「teneramente」は、弦楽器にあてられた唯一の例だ。古今のヴァイオリニストたちの弾き方が個性的で本当に楽しい。
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<てぃんぱにゃ~さま
これはこれは古い記事をご覧いただきありがとうございます。
うらやましいトライにお供できて光栄です。
投稿: 実朝の弟子 | 2021年10月 5日 (火) 16時33分
毎度以前の記事にすみません。
コロナを機に昨年から楽器のレッスンに行ってるのですが、ついにブラームスの曲をやることになりました。
素人に毛が生えたくらいなので比較的音符の少ない、でも大好きなヴィオラ・ソナタ1番の3楽章をやることにしました…クラリネットのような楽器で(笑)
teneramenteが「tene」「ramente」に分割されててナンノコッチャだったのですが、辞書をみて納得。
他の用語も併せて確認してより「好き度」が上がった…特にdolce周り…のでご報告でした。
投稿: てぃんぱにゃー | 2021年10月 5日 (火) 08時15分