ハウスマン
ロベルト・ハウスマンRobert Hausmann(1852-1909)のこと。ヨーゼフ・ヨアヒムが主宰するヨアヒム四重奏団のチェリストだ。当時欧州最高の四重奏団の栄誉をほしいままにしていた団体のチェリストだ。相当の腕前であった。
ブラームスのチェロソナタ第2番を作曲者のピアノで初演したのは彼である。それからヨアヒムとともヴァイオリンとチェロのための協奏曲の独奏を受け持った。このほかクラリネット三重奏曲の初演の際には、ミュールフェルトとともにブラームスのお供をしている。
さらに下記諸作品の初演を担当したのがヨアヒム四重奏団だから、チェリストがハウスマンその人あった可能性が高い。
- 弦楽四重奏曲第2番
- 弦楽四重奏曲第3番
- クラリネット五重奏曲
要するに只者ではないのだ。
こうなるとヨアヒム四重奏団の第二ヴァイオリンとヴィオラの奏者だってきっとそれなりの名人だったと思わざるを得ない。ヨアヒムやハウスマンに比べると話題にはならない。
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