ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 人騒がせな断言 | トップページ | ユニゾンの効果 »

2015年11月15日 (日)

最後のスケルツォ

ブラームスが楽譜上に明記したという意味において、ピアノ三重奏曲第2番op87の第3楽章が最後のスケルツォとなる。op99のチェロソナタの第3楽章には「スケルツォ」と明記されない。

ブラームスがシューマンらとともに合作したFAEソナタでスケルツォを担当して、ハ短調8分の6拍子でスケルツォを書いて以来、もはや伝統となった「ハ短調のスケルツォ」の最後の作品である。
以下に8分の6拍子のスケルツォを列挙する。
  1. FAEソナタ第3楽章 ハ短調8分の6拍子
  2. ピアノソナタ第2番第3楽章 ロ短調8分の6拍子
  3. ピアノ四重奏曲第1番 ハ短調8分の9拍子 インテルメッツォに改名
  4. ピアノ五重奏曲第3楽章 ハ短調8分の6拍子
  5. ピアノ四重奏曲第3番 ハ短調8分の6拍子
  6. ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調8分の6拍子
  7. チェロソナタ第2番 ヘ短調8分の6拍子 スケルツォと明記されない。
見ての通り、ハ短調のスケルツォはいつも必ず8分の6拍子になる。興味深いのは上記3番だ。ピアノ四重奏曲第1番の第三楽章には元々「スケルツォ」と書いてあったのだが、現在流布する楽譜では「インテルメッツォ」と差し替えられている。これがもし、放置されていたら「ハ短調のスケルツォはいつも8分の6拍子」という命題が偽となっていた。
さらに上記の表の作品は全て短調だし、全てピアノ入りの作品となっている。FAEソナタはブラームス自身出版に同意していないからノーカウントとして、ピアノソロ、二重奏、三重奏、四重奏、五重奏に各1種ずつだ。

« 人騒がせな断言 | トップページ | ユニゾンの効果 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 最後のスケルツォ:

« 人騒がせな断言 | トップページ | ユニゾンの効果 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ