クラ5をヴィオラで
ヨアヒムがヴィオラを弾いたのではないかと半ば確信していることは一昨日の記事「ヨアヒムはヴィオラを弾いたか」で述べた。
もう一つ手掛かりがある。音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻81ページの原注13だ。1891年12月15日のウィーンにおけるヨアヒム四重奏団のコンサートでブラームスのクラリネット五重奏曲が演奏されたとある。このときクラリネットのパートがヴィオラで弾かれたことが明言されている。ヨアヒムがそのヴィオラパートを担当したと読めなくもない文脈だ。
クラリネット五重奏は、「弦楽四重奏プラスクラリネット」だ。ブラームス本人がクラリネットをヴィオラに代えた版を編曲している。CDも出ている。
ヨアヒムはやはりヨアヒム四重奏団のコンサートマスターとしてヴァイオリンを弾いたのか、クラリネット代わりのヴィオラを弾いたのか興味深い。
ヨアヒムのヴィオラなら聴いてみたいものだ。
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