打ち上げ
イベント終了後に行われる関係者の懇親会のことだ。音楽家にとっては演奏会後の打ち上げでの語らいとビールは、大きな楽しみである。
1897年1月2日ウィーンでヨアヒム四重奏団が演奏会を開いた。演奏の呼び物はブラームスの弦楽五重奏曲第2番ト長調op111だ。このころ既にブラームスは死に至る病に取り憑かれていたが、大晦日のプローベから立ち会っていた。終演後聴衆の反響は凄まじく、楽屋にいたブラームスをヨアヒムがステージに引っ張り出したという。
その後、当然のごとく打ち上げになだれ込む。ブラームスとヨアヒムは大いに語り合いお開きの頃には日付が変わっていた。
これが1853年5月にはじめて出会った2人の最後の対面になった。このときブラームスの命は残り3ヶ月に迫っていたからだ。
何を話したのだろう。
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