乗り気薄3本柱
音楽之友社刊行の「作曲家別作品解説ライブラリー」第7巻ブラームスには、全室内楽24曲とFAEソナタを加えた25曲がめでたく言及されている。これはなかなかの快挙。残した室内楽がすべてが名曲扱いされるとは素晴らしい。
ところが、その言及っぷりを子細に観察すると、執筆者の好みが透けて見える。執筆への乗り気が今一つなケースも観察できる。それは以下の3曲だ。
- ピアノ四重奏曲第2番イ長調op26
- ピアノ三重奏曲第2番ハ長調op87
- クラリネット三重奏曲イ短調op114
表現の公平を心がけねばならない解説書だから、不用意に賛辞ばかりを並べられないことは理解できるが、上記3作品の解説には気になる表現が目立つ。今回ツアーではそのことにずっと言及してきたのだが、改めてまとめておく。
執筆者がこれらの作品を好きではないことだけは、よく伝わってくる。
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