裏方の結束
またまた次女の後輩たちのオケの話。
1月30日に生徒のチケット担当と保護者が初会合を行ったと書いたばかりだが(こちら)、本日はその続き。一昨日、現役の部長、副部長、コンミス、マネージャーさんと保護者後援会の初会合があった。
彼女たちの一年間の活動の集大成は5月のスペシャルコンサート。ドイツ公演の重要性を考慮したにしてもその位置づけは不動だ。当然気合が入る。演奏面でのこれからの積み上げはただただ楽しみなだけで全く心配はないのだが、演奏会の運営がこれまたかなりなノウハウの塊になっている。言わば料理にも例えられる演奏が世界一なら、それを盛る器や、インテリアや接客にもふさわしい品質が求められる。
その部分はプレーヤーである生徒に責任はなく、もっぱらOGや保護者後援会にゆだねられている。そのモットーは演奏する子供たちと全く同じで「おいでいただく皆さんに楽しんでもらうこと」に尽きる。
裏方に回るメンバーが準備を進めるにあたって、現役の生徒とのコミュニケーションはとても大切だ。彼女たちがやりたいことをヒアリングして準備をアレンジする。もっとも大切な情報は当日の時間進行だ。生徒たちが思いのたけを盛り込みきるための時間進行。ポイントはリハーサルの時間に集約される。
ドイツ公演から戻ってからの初会合では一手遅れる。だから一昨日だった。本当は裏方の主役はOGたちなのだが、5月には大学1年生のOGたちだから今は受験戦線にいるので、初会合には欠席となる。そこでその親たちが「代わりに」とばかりに駆け付けてくれた。出演する生徒の保護者ではなく、裏方に身を投じる生徒の保護者にあたる。そこに彼らが駆け付けることも、この早い時期の初会合も新機軸だ。
定刻5分前に集まった子供たち、保護者を前に緊張気味ではあるのだが、昨年6月に走りだしたころに比べればどの子も貫録を増している。
初会合の意義、現時点で明らかになっている課題の共有などサクサクと進む。「当日の大まかな時間の流れ」のようなマクロの話から、「団員相互のプレゼントに取り付けるカードの大きさ」のような超細かい話までを突き詰めてゆく中から、子供たちの顔つきがみるみる輝いてゆく。間違いない。演奏会を手作りで組み立ててゆく喜びを、あの子たちは必ず音に還元してくれるはずだ。
既に2回の説明会を終えているドイツ公演に続いて、その先のスペコンが鮮やかに離陸した。完璧なスペコンを観たい。
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