プロ級
持っているスキルがプロフェッショナル相当であることを言う。アマチュアに対して用いられることによって誉め言葉の機能を発揮する。「上手ですね」の意味だ。「プロ顔負け」もほぼ同義と見ていい。
ところが、この言葉プロ相手に使うと大変失礼になってしまう。会話の相手がプロフェッショナルだということが判っている場合、およそまっとうな見識の持ち主は一時的に語彙からはずす。何気なく悪意無く使われてはいるが、無意識下で制御されていると感じる。使う側はプロかアマチュアかは問われぬが、使われる側はアマチュアに限られる。
「上手ですね」という単純な称賛の裏には、「プロじゃないわね」あるいは「アマチュアにしては」の意識が見え隠れする。
そういえば「ブラームスの辞書」も時々「プロ級」と言われる。妙に辻褄が合っている。
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